デイスキャFXが完成するまで
デイスキャFXが完成するまでの道のりを確認しましょう。デイスキャFXが完成するまでの間に、様々な試行錯誤が繰り返されてきました。
すなわち、最終的に不採用となって消えていった考え方や手法が数多くあります。これを皆様に知っていただくのが目的です。
完成形だけ知っていると、「別のあの方法はどうだろうか?」「あちらのやり方を組み合わせる方が良いのでは?」と疑問が出てくるかもしれません。そして、その疑問を試してみると、うまくいかないでしょう。
この回り道は、デイスキャFXが完成するまでに実行済みです。
皆様が同じ回り道を通らなくても済むように、デイスキャFX完成までにどのような道をたどってきたのかを確認しましょう。
1種類のチャートだけでは難しい
スキャルピングをするにあたり、1分足チャートだけを使って取引しても、期待通りの成績が出ません。5分足だけでも同じです。
これは、小さな時間軸の値動きは、大きな時間軸の値動きに支配されるからです。
例えば、1分足で大きな上昇トレンドができているように見えるとしましょう。下のチャートの通りです。
しかし、同じ時間帯のチャートを1時間足で確認すると、以下の通りです。完全に下落トレンドです。
1時間足で下落トレンドだといっても、一直線に下落し続けるわけではありません。上下動を繰り返しながら、徐々に下落していきます。
全体として下落しているのですから、上昇する距離は短く、上昇し続ける時間も短いです。しかし、1時間足を見ないで1分足を見ると、完全な上昇トレンドに見えてしまいます。短期間の上昇を、たまたま1分足で見てしまったのです。
そこで、買いで勝負するのですが、全体としては下落トレンドです。損切りで終わってしまいます。
こうして、「複数の時間軸でチャートを見なければならない」ことが分かります。これをマルチタイムフレームと言います。
デイスキャFXはトレンドフォロー
では、どの時間足で分析するのが最も効果的か?です。これを検証しました。そして、実戦でも成果を上げたのが、下の3つです。
- 1時間足
- 5分足
- 1分足
3つの時間軸と言っても、同時に見るわけではありません。最初に、1時間足で大きな流れを確認します。次に、5分足で1時間足と同じトレンドになっていることを確認します。最後に、1分足でも同じトレンドになっていることを確認して、取引します。
すなわち、デイスキャFXはトレンドフォロー系の取引です。
トレンドフォローとは、相場が進む方向に乗って取引する方法です。相場の方向と反対に取引するのは逆張りといいます。
1分足で取引する場合、逆指値注文で損切りするまでの距離はわずかです。よって、トレンドフォローでないと、簡単に損切り注文が成立してしまいます。
ゾーンの考え方を導入
マルチタイムフレームの考え方を導入したところ、以前よりも成績が安定するようになりました。しかし、同じように取引しても、ある時は期待以上に利幅が大きくなり、またある時には、なぜこんなに利幅が小さくなるのだろう?ということが続きました。
利幅が小さくなるのに、大きな利幅を期待して取引すると、結局は利食いできずに損切りで終わってしまいます。
そこで研究を進めた結果、「期待通りの方向に大きく伸びやすい場所と、そうでない場所」があることが分かりました。これがゾーンです。
デイスキャFXでは、チャートを3つに分けています。
- 買いゾーン
- 売りゾーン
- 取引を見送るゾーン
※ゾーンについては、使用インジケータの項で解説します。
そして、買いゾーンと売りゾーンをさらに二つに分けています。買いゾーンは、為替レートが上方向に伸びやすい場所です。そして、売りゾーンは、為替レートが下方向に伸びやすい場所です。
すなわち、買いゾーンで買いを狙い、売りゾーンで売りを狙うことになります。
ZigZag(ジグザグ)を採用
こうして、トレードが完成形に近づいて行ったのですが、チャートのトレンドを把握するのに苦労しました。
トレンドを把握するのに、もっとも有名なインジケータは移動平均線でしょう。しかし、移動平均線は、グニャグニャと線が曲がります。トレンドの高値と安値を把握するのには不向きです。
一方、ダウ理論やエリオット波動などでは、直線的なチャートを使って解説されることが多いです。
このギャップを埋めることが、大きな成功を得るために必要でした。そこで採用したのがZigZag(ジグザグ)です。
ZigZagのチャートは、下の通りです。ローソク足の高値と安値を使って、ビシビシと直線で描画されます。これは分かりやすいです。
そして、さらに精度を上げるためにMACDのダイバージェンスの考え方を導入し、より確実な利食いを狙って、ボリンジャーバンドの3σ(さんしぐま)も導入しました。
別のインジケータを使ったり、追加したりして試行錯誤しましたが、デイスキャFXでご案内している組み合わせが最良という結論に至りました。
では、次のページでデイスキャFXに利用するインジケータを確認しましょう。